the third traveller

tumblr_static______________________2

特設サイト→tttc85.tumblr.com

その「眼」は七色の感情を映し その車窓は七色の情念を彩る

群雨アンブレイラです。無事冬コミも新譜出します。
2日目東フ-57b「群雨アンブレイラ」にてのんべんだらりとお待ちしております。
500円にて頒布予定ですので気が向きましたら是非に。

TRACKLIST

01.新宿[始発] / ティアオイエツォン(withered leaf)

静まるトカイのさざめき
その眼は始まりの紫天を映した

眠りを知らぬ無機質な色に縁どられた混凝土のアーチ
それを潜る滑車に揺られながら 私は期待と不安に胸を躍らせる

流れるネオンは車窓を映写機へと変えさせて
人工的な天幕を過去へと置き去る

澄み渡った空気が期待に熱を持った頬を撫ぜ
か細い白息を儚く散らした

いってきます

02.シルクロード / 魔界地方都市エソテリア

哀愁の静寂は塗り替えられた
暗き藍幕の果てを嗤うそれは営火への通り道

揺れる 揺れる 揺れる
其れは哀寂しさも覆い隠す蜃気楼の円舞曲
天上の炎熱に手を差し伸べて私は軌道にステップを刻む

果て伸びる荒野を舞台に
並び立つ岩峰を満員御礼の観客に

逆巻く静寂は粛然たる歓声となって私の耳朶に響いた
ならばと私は返礼に舞を踊ろう 鷹揚な歓迎に感謝を

ありがとう

03.2:00 PM / 風の循環 ~ Wind Tour

仰ぎ見るは果てなき空
その双眸に映り込む蒼は純粋の色

胸をすくような蒼天は透き通るほど純粋で
それは私の心に清爽な風を吹き抜けさせた

其れは何にも穢されず 其れは何にも捕らわれず
けれども何より儚くて けれども誰より気分屋で
こうして出会えた偶然に 私は幸運を噛みしめる

そんな刹那の悠久を 私は瞼に映し込もう
透き通る風を胸一杯に落とし込もう

しかし一色にして色鮮やかなキャンバスは余りにも大きすぎて
私が手を伸ばしてしまうには余りにも荘厳すぎて
だから車窓に切り取られた絵画だけ 貰っていくことにした

ごきげんよう

04.砂漠 / 少女さとり ~ 3rd eye

衰退と荒廃の象徴たる乾荒原
それは翡翠の如き命の輝きを灯していた

全てが枯れ果てた其処には何もなくて
全てを呑みこんだ其処には多くがあった

熱砂と凍原の表裏一体を私は受け止めて
久遠と終焉の二律背反を私は感じ取る

そうして私が描いた足跡は砂紋の五線譜に音符を落とし
そうして私が踏み鳴らした砂軋みが回旋曲を奏でた

主演は砂海で私は聴衆 他には誰も観客のいない歌劇会で私は嘯く

これもまたよきかな

05.吸血少女と祝祭日 / 魔法少女達の百年祭

喜色に満ちた喧騒は熱をもたらし
生じた黄金色の旋律は街中を駆け抜けて

きらびやかな装飾のパレードが痛いほどに目を刺し
打ち鳴らされる早鐘のビートが鼓動を先導する

そこには風情も趣もなく あるのは狂騒と酒宴
否応なしにとはしゃぎ立てる市街の空気が煩くて

不愉快な筈の律動の濁流にどこか不思議と
不思議と快味を覚えている私がそこにいた

ああ 楽しい

06.ルクセンブルグ / 廃獄ララバイ

代々古きを連ねて趣深く荘厳に在り
夕暮れの橙色を薄く重ねて魅せる幻想の都

格式高く群生する石造りが清適な香を漂わせ
私はその景観に中世の空想を想起させられる

薄暮れ時の陰影に淡く灯る篝火は 胸を締め付ける寂寥の道標
どこか寂しく どこか虚ろで 私はそこに眠りゆく街の姿を見た

さあ かえりましょうか

夢幻的な街におやすみを告げて 長く伸びた自身の影を踏む

07.追憶[終点] / 渡る者の途絶えた橋

明るむトカイのせせらぎ
その眼は終わる紅の朝焼けを映した

眠りを知らぬ無機質な色に縁どられた混凝土のアーチ
そこを目指す滑車に揺られながら 私は充足と寂寥を反芻する

沢山の思い出を切り取ってきた映写機はやがて動きを緩め
滲んだ赤と紫のグラデーションを映して眠る

慣れた空気が背中を押し 心地よい冷たさが頬を撫ぜた
至福の白息に交えた呟きを風がさらう

ただいま

-Arrangement-
tr1-5,7:シイナフユキ
tr6:hama(東方弦楽郷)
-Illustration · Design-
もなつ(ヒカルフィリア)
-Text-
巳月ゆーり(水月らるげっと)
-Publish-
ばったりワークス

-Purchase Link-
Melonbooks DL

コメントを残す