Aphotic Zone

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深い深い、海の底へと

-Track List-

01.absolute zero / 幻視の夜 ~ Ghostly Eyes

誰か教えてはくれまいか。

耳を劈く程に響く声の止め方を。

いつまでも闇の中で震え続けている私の翼の在り処を。

思考すればする程、この身は有りもしない冷気に蝕まれて往く。

いっそのこと壊れてしまえたのなら。

この身をばらばらに投げ出してしまえたのなら、どんなに楽なのだろう。

誰か教えてはくれまいか。

この鼓動の止め方を、このこころの壊し方を。

02.gride / 柳の下のデュラハン

どこまでも人間というものは奇妙なものだ。

緩やかに軋み始めているこの世界を必死に取り繕い、未だ大丈夫だと誇張する。

忍び寄る崩壊の兆しも知らずに。

一体この船は何処へ向かうのだろうか。

高波に揺られ、当ても無く彷徨う方舟の住人達は。

生気の無い顔をした人々の行き交う午前九時の雑踏の中で、僕は一人想像する。

絶望的なまでに美しい世界の終わりを。

儚く脆い蜉蝣の、生命の終焉を。

03.Heavenly gate / 天空の花の都

天国があるとしたら。

そこはきっと向日葵の咲く花の都で、眩む程の光に満ちて。

手を翳せば影が輪郭を作り地に落ち、遠く見える地平線が僕を迎える。

そんな場所だ。

空虚なこの身体を、果たして君は受け止めてくれるだろうか。

杞憂だと知りながら、なお僕は問わずにはいられないのだ

04.カタルシス / 芥川龍之介の河童 ~ Candid Friend

この胸を覆うのは、ただ幸せな記憶ばかり。

いつかその時が来ると知りながら、拒むことすらもしなかったのだ。

何と馬鹿馬鹿しいことだろう。

私はきっと、助けを待っていたのかもしれない。

深い深い水底に差し伸べられる救いの手を。

嗚呼、誰か。

誰か、助けてくれ。

二度と届かない叫びは水底に反響し、ただ飽和して私を満たした。

05.shinkai_rendezvous / キャプテン・ムラサ、幽霊客船の時空を超えた旅

生命というものは、文字通り掃いて捨てる程に存在する。

今となってはもう昔の話だが、その生命の意味を考えてみた事があるんだ。

世界は廻る。

美しくも残酷に、全てを受け入れて廻る。

この広い世界の中で、ちっぽけな僕らはただの一つの歯車に過ぎない。

結局のところ、何も変わりはしないんだ。

何もかもが無駄な事なんだ。

まあ、その無駄を如何にして楽しむかが僕らの人生の醍醐味なんだろうけど。

06.alice / Magic of Life

深く、とても深く潜って往く。

その果てに何があるのかも知らず、ただ流れに身を任せて。

水泡の様に儚く、風よりも軽い生命を燃やして。

07.Ice and snow / メイプルワイズ

耳を焦がすノイズ。

まただ。

また、血の味だ。

この両腕を切り裂こうと、この両足を壊そうと。

何処までも追ってくる、僕を責める感覚。

いつまで続けば許されるのだろうか。

もうとうに涙など枯れ果てたというのに。

08.Aphotic Zone / ミストレイク、秘境のマーメイド

落ちて、堕ちて、墜ちて。

暗い暗い水底へ誘う重みに身を委ねて。

深い深い悲しみに潰される想いに身を沈めて。

両の腕は鉄より鈍く、貴方へ伸ばせども届かない。

弛む水ひれは錨より重く、貴方へもがけども届かない。

そして水泡の如き私の悲恋は、ただ溶けて消える軌跡を海面へと届かせる。

ならば、この乞いは何処へ向かう?

ならば、この問いは誰へ向かう?

この身体は何処へ?

この情念は何処へ?

せめて泡沫であれば、やがて消えてなくなるとしても。

それでもあなたの元に、少しでも近づけるのだろうか。

嗚呼。

沈んでいきたい。

深い深い、海の底へと。

09.Aquamarine / キャプテン・ムラサ

透き通るような声に目を覚ました。

いつからここで眠っていたのだろう。

白い服を着た僕は、白い部屋で横たわっていた。

何も思い出せない。

否、思い出したくない。

ホルマリン漬けの視界はとても滑稽だ。

何もかもが染まって往く。

真っ白に。

10.Lurid red / 柳の下のデュラハン

その赤は恐ろしい。

瞬く間に世界は塗り潰され、在るべき場所に還る。

それでも僕は知っていたんだ。

宵闇に浸食される地図の在り処を。

その赤はいつでも僕達を後ろから見つめ、今か今かとその時を待ち構えている事を。

11.over the sky / ラストリモート

夜を超え、果てしなく続く空を群青に染めて。

何があろうと関係無く、この街の姿は変わらない。

いつまでも、いつまでも続いて往くのだろう。

赤黒く錆び付いた観覧車が、その回転を終えたとしても。

12.Dear my “candid friend”. / 芥川龍之介の河童 ~ Candid Friend

「親愛なる盟友へ。」

13.speranza / 輝く針の小人族 ~ Little Princess

私はきっと、ずっと待っていたのかもしれない。

いつか訪れる救いの日を。

希望に満ち溢れる、無光層に差す救いの光を。

14.消えない心 / ラストリモート

そしていつか、物語は交差する。

-Arrangement-

tr1,2,4,6,8,11,13:シイナフユキ
tr3,7,9,10,14:まりつみ
tr5:okara
tr12:桐生(硫酸ポリオミノ)

-Illust · Design-

もなつ

-Voice-

浅沼諒空(音声劇団ばなわに!)

-Purchase Link-


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